マッサージの効果には鎮静作用と興奮作用があります。
神経痛や痙攣(けいれん)のように身体の機能に異常な興奮が見られる場合には鎮静作用を用いて興奮を鎮めます。
感覚が鈍くなっていたり弛緩性機能低下(身体機能の働きが低下すること)見られる場合には興奮作用を用いて機能を活性化させます。
◎調整作用
マッサージの施術を求める患者さんの中には、ある部分は興奮状態、ある部分は機能低下といった具合に体全体の協調性や統合性が失われ種々の症状を引き起こしている方が少なくありません。マッサージの興奮作用と鎮静作用を組み合わせ、生命活動全体に対して調和のとれた機能状態を回復させる作用を調整作用といいます。
筋性防御と呼ばれる筋肉の緊張に対して、鎮静作用は有効な施術であるが、筋性防御が随意性なのか不随意性なのかを判別する必要がある。