むちうち症は、頭部への直接・間接的な強い力が掛かる事によって発生します。このため頸部の組織が過伸展などによって「ネンザ」の状態になり、炎症が発生します。
炎症が発生すると患部では血管拡張、発熱、機能障害、それに伴う痛み(疼痛)が発生します。さらにこれらの現象は患部周辺の組織にも影響を及ぼします。
頚部は、重要な神経が狭い所に密集している場所なので、炎症の発生により各種神経症状が誘発されます。
急性期には患部で炎症が発生している事は上記で説明しました。「炎症」が分かりにくいという方は「炎症≒傷」と置き換えてお考えください。
切り傷ができた時のことを想像して下さい。傷口を動かしていたら回復は遅れてしまいます。
その為、むちうち症の急性期においては極力安静に過ごす事をお勧めします。
また、傷口を触っていたら回復が遅れたり、傷が悪化します。つまり、患部に不用意に圧力を加える事は症状を長引かせてしまったり、症状を悪化させてしまう事があるのです。
この事から、当院ではマッサージの健部誘導作用と反射作用を用いて、患部への圧力を極力与えない施術を行っております。