
人間の体には意識して動かす場合と無意識で動いている場合があります。ストレートネックによって誘発される無意識の動きは更なる症状の悪化を引き起こす場合があります。

ストレートネックとは首の生理的湾曲が少なくなる、もしくは無くなることを指します。首の生理的湾曲が無くなると首に掛かる負担が分散できなくなります。その結果、首周辺の筋肉、骨、椎間板に過度の負担が掛かります。筋肉は「コリ」「張り」が発生し固くなっていきます。椎間板は押しつぶされる形となり、酷くなると椎間板ヘルニアに移行してしまう場合があります。
{椎間板ヘルニアに関してはこちらをご覧ください}
一方、「コリ」「張り」が発生し悪化する事でストレートネックを誘発する事があります。「コリ」「張り」が発生すると筋肉は硬くなります。なぜ固くなるかというと無意識に筋肉が収縮していることと疲労物質、発痛物質が蓄積しているからです。無意識に収縮した筋肉が首の骨を引張ることで首の生理的湾曲の形が崩れてしまう事があります。
つまり、ストレートネックが発生し症状として「コリ」や「張り」が発生する場合と「コリ」「張り」が発生してストレートネックを誘発してしまう場合があるのです。
この相乗効果によるダメージが自然治癒力を上回ると症状が慢性化して、いわゆる「肩が凝りやすい体質」になってしまいます。