
骨は刺激を受けると痛みを感じます。関節面は関節を動かす毎に擦れ合い刺激が発生しますので軟骨に覆われて保護されています。
関節面の軟骨がすり減り、骨に刺激が直接伝わるようになると、関節を動かす際に痛みを感じるようにります。
変形性関節症の中で膝関節が最も多く、中年以降の女性に好発します。
発症当初は運動開始時に痛みが出ますが、
症状が進行すると
・関節液の貯留(膝に水が貯まる)
・骨棘の形成(不要なコブ状の骨が発生する)
・可動域制限(関節が動く範囲が狭くなる)
などがみられます。

「体重を減らす」
「膝周辺の筋肉の増強」
が効果的とされています。
ただし、無理なダイエットにて筋肉量が極端に低下する方法は避ける、筋肉を鍛える場合には、患部の関節への負担を最小限に留める配慮が必要とります。
関節の軟骨のすり減り方には部分部分で偏りがあります。使用頻度の高い部分は大きく劣化しますが、使用頻度の低い部分は比較的状態が良いまま残っています。このため膝関節の角度を矯正し、健康な軟骨が残っている部分を使用するように調節すると痛みが軽減・解消する場合があります。
今まで使用頻度が少なかったから比較的状態が良いだけで、今後の使用によっては劣化して痛みが発生してしまう事もあるため、「体重制限」「筋肉増強」との併用が望ましいとされています。